経営戦略とサステナビリティ
ダイキンは、企業と社會雙方の持続可能な発展に向けたCSRの重點テーマを「価値提供のCSR」と「基盤的CSR」に整理し、事業活動を通じて社會課題の解決に取り組んでいます。
CSR擔當役員を委員長とするCSR委員會が活動の方向付けと執行狀況の監視?監督を擔い、CSR委員會のもとに設置したスタッフ部門であるCSR?地球環境センターが、グループのCSRを統括的?橫斷的に推進しています。
CSR委員會は、重點テーマそれぞれの擔當役員を委員として年1回開催、社會動向やCSR重點テーマの進捗狀況、推進課題について共有し議論します。委員會の決定事項は取締役會に報告されます。
2019年度のCSR委員會では、2050年に溫室効果ガス排出実質ゼロをめざす「環境ビジョン2050」の実現に向けた具體的な施策とその進捗を確認するとともに、2030年目標について検討しました。また、TCFD提言に沿って、気候関連を含む環境関連リスク?機會の評価?特定や、それにもとづく冷媒回収?再生やサーキュラー?エコノミーなど環境取り組みの方向性について議論しました。
ダイキンはグローバル企業グループとして急速に拡大し、これに伴って、社會からの要請と私たちが果たすべきCSR(企業の社會的責任)は重みを増しています。
私たちは、「グループ経営理念」を実踐しながら、さまざまなステークホルダーの期待に応えてCSRを果たすべく努めています。
「経営の基本となる考え方」を「グループ経営理念」として策定
世界中のお客様から信頼され、また國內外の従業員が誇りを持って働けるグループを実現するために、「グループ経営理念」を策定しました。グループ全員が「経営の基本となる考え方」としてこれを共有して、従業員一人ひとりの考え?行動の拠り所としています。
ダイキン工業をはじめグループ各社の経営方針や経営計畫は、この経営理念に沿って策定しており、この経営理念を體現することが、真のグローバルエクセレントカンパニーに近づくことだと考えています。
ステークホルダーへの責任に対するダイキングループの考え方を明示
ダイキングループのCSRとは、「グループ経営理念」を実踐する事業活動を行い、さまざまなステークホルダーの期待に応えながら社會的責任を果たしていくことである、との考えを明示しました。
事業計畫やステークホルダーへの影響を考慮して重點テーマを設定
空調機器とフッ素化學の世界的なメーカーとしての特性?事業計畫を考慮して、「環境」「品質?CS(顧客満足)」「人材」「社會貢獻」の4分野を重點テーマと定めました。
戦略経営計畫「FUSION15」にもとづいてCSR活動を積極的に推進
社會から求められていることを踏まえながら、2011年度からスタートした戦略経営計畫「FUSION15」に織り込みました。
戦略経営計畫「FUSION20」に合わせて重點テーマを見直し
「FUSION20」の策定に合わせて改めてマテリアリティを見直し、企業と社會雙方の持続可能な発展に向けた「価値提供のCSR」として「環境」「新価値創造」「顧客満足」「人材」の4テーマと、「基盤的CSR」として5テーマを定めました。また、各テーマについて定量指標を含む2020年目標を設定した「CSR行動計畫2020」を策定しました。
「環境ビジョン2050」を策定
長期的視野に立ち、深刻化する地球環境課題の解決に貢獻するために、2050年に向けて溫室効果ガス排出実質ゼロをめざす「ダイキン環境ビジョン2050」を策定しました。戦略経営計畫「FUSION20」の後半3ヵ年計畫に反映するとともに、2030年を目標とする中長期戦略づくりを進めています。