情報通信ネットワークが急速に広がり、社會を変化させつつあります。第5世代移動通信システム(5G)の商用化などによって通信インフラやデータセンターに使われる機器が増え、大容量のデータを速く?コンパクトに送るための技術が求められています。例えば半導體では微細化?高集積化、LANケーブルでは高性能化?安全性の向上が追求されています。
フッ素素材にはこのような情報通信機器の性能向上を助ける働きがあり、期待が高まっています。
ダイキンは、エアコンメーカーであると同時にフッ素化學メーカーでもあります。1933年に日本で初めてフロンガスの研究を開始して以來、分子設計から加工まで一貫した研究開発體制を構築。樹脂?ゴム?ガスなど1,800種類以上のフッ素素材を製造し、幅広い分野の産業を支えてきました。フッ素は熱や薬品に強く、電気特性や絶縁性にも優れています。それらの特性を生かして情報通信分野の進化に貢獻すべく、ダイキンはお客様と連攜して価値創出に挑んでいます。
半導體分野において、素材メーカーであるダイキンの直接のお客様は部品加工メーカーです。その先に製造裝置メーカー、そしてエンドユーザーである半導體デバイスメーカーが存在します。ダイキンは、お客様の求めるコストや加工のしやすさを満たすことに加え、近年は開発パートナーとしての提案活動に注力。お客様と一緒にエンドユーザーの技術的課題をヒアリングし、その解決に向けてともに取り組んでいます。
例えば半導體の集積率はここ10年で10倍以上に高まりました。技術革新の一部を擔った半導體回路の微細化には、ダイキンのエッチング剤も貢獻しています?;芈筏挝⒓毣蚩赡埭摔工?、より高性能で、取り扱いやすいエッチング剤を実現するため、最適な新素材や獨自の配合の提案などを続けてきました。
建築用LANケーブルの分野では、高い難燃性を持つフッ素系被覆材を北米市場へ供給しています。北米のオフィスビルでは、延焼しないLANケーブルの使用が義務付けられています。ビルの構造上、配線エリアの通気性が高く、火災発生時に內部配線が延焼元となりやすいためです。ダイキンは、お客様であるケーブルメーカーへの素材提案はもちろん、ケーブル業界の規格づくりにも參畫。情報通信量や電流量増加に伴う火災リスクや通信速度低下を検証するなど、業界全體の技術発展にも貢獻しています。
このようにダイキンは、お客様や社會に貢獻する技術開発を進め、新たなソリューションを提案し続けていきます。
フッ素化學技術は、情報通信だけでなく自動車や新エネルギーといった多様な先端分野へソリューションをもたらします。ダイキンは、営業?マーケティング?開発部門の連攜によって世界のお客様の聲をいち早くキャッチ。ニーズに応える研究開発に盡力しています。
今後は、グローバルに展開するオープンイノベーション?ラボを活用して産學連攜や他企業との協創も加速し、他素材との結合による新製品の開発など、未來を拓くイノベーティブなテーマに取り組んでいきます。
當社はケーブル市場で長い経験を持ち、お客様との強いつながりがあるおかげで、多方面からニーズや協力者を得ることができます。今後も刻々と変わる世の中の動きを察知して、お客様とともに商品開発を行い、カスタマーインの視點からお客様と社會に有用な製品を生み出し続けていきます。
ダイキンアメリカ社
Dan Kennefick