ニュースリリース
大阪大學とダイキン工業の産學連攜による女性活躍推進事業
國立大學法人大阪大學
ダイキン工業株式會社
國立大學法人大阪大學(以下、大阪大學)とダイキン工業株式會社(以下、ダイキン工業)は、2019年10月より、「女性エンジニアリーダー育成プログラム」および「育休中キャリアアップ支援プログラム」の二つの教育プログラムを開始します。
本プログラムは、女性のキャリアやスキルアップに向けて大學と企業が共同で実施する教育プログラムの先駆けとなる事例です。今年度の秋?冬學期中(10月~翌年3月)より実施します。
大阪大學とダイキン工業は、2016年9月より、文部科學省科學技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」※1に基づき、女性研究者の持続的な育成と活躍推進に向けて、連攜して取り組んできました。この度、さらなる女性の活躍推進を目指して、新たな教育プログラムを実施します。
さらに大阪大學は、來年度からは他の企業にも対象を広げ、學生と企業の社員がともに學べる場を拡充していきたいと考えています。
本プログラムでは、ダイキン工業の社員が大阪大學の科目等履修生※2となり、學生とともに大阪大學の授業科目を受講することができます。大阪大學の學生とダイキン工業の社員が同じ「學び場」で受講することにより、學生と社會人雙方に良い相乗効果が期待できます。
ダイキン工業は、大阪大學が提供するリーダーシップの開発やスキルアップのための授業科目を社員が受講することで、女性エンジニアリーダーの育成、育児休暇中の社員のキャリア形成を目指します。
また大阪大學は、學生にとって、企業で働くロールモデルの存在が身近にあることが、將來のキャリア形成を考えるうえで有益だと考えています。
二つの教育プログラムのどちらも、大阪大學男女協働推進オフィス員(総長補佐)がメンターとして、受講生と授業擔當教員との窓口となり、フォローアップ體制を整えます。
社會のあらゆる分野において、指導的地位への女性の占める割合について「2020年30%」の目標が叫ばれていますが、工學分野での女性の占める割合は元々低く、上位職として働く女性エンジニアは更に少數です。
この現狀を改善する取り組みとして、未來を擔う女性エンジニアリーダー育成を目指す講義「インクルーシブ?リーダーシップ※3」を新設開講し、大阪大學の女子大學院生とダイキン工業の若手女性エンジニアがともに學びます。本講義では、多くの組織で既に取り組まれているダイバーシティの推進に加え、インクルーシブなリーダーの育成に主眼を置き、受講者が將來技術系リーダーとして活躍できるよう自らの意識と行動を変えるきっかけをつくります。リーダーシップ論に加え、フューチャー?デザイン、技術経営、イノベーション、社會心理學などの講義やディスカッションを通して、変化の時代に対応するスキルや知識を提供します。
仕事と育児を両立する社員のキャリア形成において、育児休暇中の期間をキャリアアップのために有効活用できる仕組みが求められています。
ダイキン工業の社員が大阪大學の人間科學部および工學研究科(ビジネスエンジニアリング専攻)の授業科目の中から自らのキャリアアップに資するものを選択し、大阪大學の一時預かり保育室に子供を預けて履修することができます。育児休暇中の時間を使って、普段の仕事とはまた違う幅広い知識を得ることができます。
人間科學部の授業では、心理學や社會學などを中心に、企業內の人間関係や組織に関わる諸問題から現代社會の課題までを、理論やデータから考察し、問題解決を図る能力を養います。また、工學研究科(ビジネスエンジニアリング専攻)の授業では、異分野融合?連攜を含めた新しい研究開発から経営學的な視點を加え、知識と経験に基づく強い判斷力?決斷力を育成する演習により、社會や経済の活性化に貢獻できる人材の育成につなげていきます。
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開講部局 | 授業科目例 | |
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人間科學部 | メディアと社會 基礎心理學(知覚?認知心理學) 応用認知心理學(知覚?認知心理學) 社會?集団?家族心理學 環境評価論 科學哲學 |
生物人類學 共生社會論 現代社會學 行動生理學 文明動態學 コミュニケーション社會學 等 |
工學研究科 | 工學英語 プロジェクト企畫論 知価社會論 テクノロジーデザイン論 社會空間デザイン論 |
材料創成論 組織管理 機能創成デザイン論 イノベーションデザイン実踐 等 |
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