ニュースリリース
ダイキン工業 十河社長 兼 CEO 年頭あいさつ(要旨)
2020年ダイキン工業グループ年頭方針
本年は、世界経済の不透明感が増し、向かい風が強い1年になると思われます。また“グローバル競爭の激化”、“デジタル経済化の進展”など、経済?産業?社會構造は大きな変革期を迎えています。こうしたなかで、當社は常に世の中の動向を見ながら変化の兆しを捉え、先手先手の施策の展開で、変化し続ける市場と多様化する顧客の価値観に応えていく必要があります。昨年の年頭方針では「3つの協創」を行動指針に掲げましたが、本年はこれを具體的なアクションプランまで落とし込み、徹底した実行と成果創出を求めます。
1つ目は「顧客との協創」です。プロダクトアウトの発想を排し、「顧客の聲を真に聴き取る」カスタマーインの行動が肝要です。體験型のショールームや魅力あるホームページなど、顧客とダイレクトにつながる場を増やし、顧客一人ひとり、一社一社から真のニーズや潛在的な課題をつかみとり、新たな商品?サービスの創造、またeコマース事業の強化に活かしていきます。
2つ目は「外部との協創」です。グローバル化とデジタル経済化の時代に、すべての経営資源を自社で賄っていては、市場や顧客のニーズに素早く対応することはできません。當社は現在、東京大學や大阪大學、中國の清華大學などとの産學連攜を進めており、新たな協創テーマも徐々に生まれつつあります。また異業種メーカーやベンチャーなど他社との産産連攜で、足元の課題解決に加え、新しい事業モデルの構築に取り組んでいます。自前の獨自技術を絶えず磨き続けるとともに、その技術を外部技術と融合し、新たな技術?商品?サービス?ビジネスモデルを、他社に先駆けて事業化します。
3つ目は「グループ內の協創」です。グループ?組織橫斷的な課題が増える中、自部門や擔當領域での責任に留まった「縦割り」意識や、「部分最適」の組織運営を続けていては、変化の時代に勝ち続けることはできません。開発?調達?生産?販売?サービスなど各機能が一體となった有機的な事業運営に加え、本社とグローバル拠點間の連攜強化が重要です。役員?幹部が「全體最適」の視點でリーダーシップを発揮し、「ヨコの連攜」を強化することで、グループの総合力を一段と高めていきましょう。
これら「3つの協創」を実踐し、著実に成果につなげていくうえで最も重要となるのは、猛スピードで変化する社會や技術に対して、恐れを持たず自らを変えていけるかどうかです。変化の中にチャンスがあり、そこに我々の未來があると信じ、「日々新たに」の精神、進取の気概で、変化の時代を切り拓いていこうではありませんか。
以上
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